

【お知らせ】カナダのワーキングホリデー、日本国籍者は最長2年間・2回まで利用可能に!
これまで噂されていたカナダのワーキングホリデー(ワーホリ)期間延長について、2025年5月に正式に発表されました。これにより、日本国籍の方は、2025年4月1日以降、ワーホリ制度を生涯に2回、合計最長2年間まで利用できるようになります。
さらに、カナダ政府公認の「認定団体(RO:Recognized Organization)」を通して申請すれば、IECビザ(ワーホリビザを含む就労・就学ビザ)で合計最大4年間カナダに滞在することも可能です。
重要な変更点まとめ
- 旧制度(2025年3月31日まで): 申請回数1回まで、滞在期間最長1年間
- 新制度(2025年4月1日以降): 申請回数2回まで、滞在期間最長1年 × 2回 = 合計2年間
2回目のワーホリ申請の条件
カナダ移民局(IRCC)によると、2回目のワーホリ申請には以下の条件が求められます。
- 18歳から30歳までの日本国籍保持者
- 有効なパスポートを所持していること
- 申請時に日本国内に居住していることを証明できること(日本の住所があること)
- 資金証明として$2,500以上の資金があること
- 緊急医療保険に加入していること(カナダ国内からでも加入可能なBestQuoteなどのサービスがあります)
- 扶養家族を同伴しないこと
2回目のワーホリにかかる費用の目安
- ビザ申請料:約$280
- 緊急医療保険料:$600〜(1年間分が求められる可能性あり)
- 資金証明:$2,500以上の残高証明(提出を求められる場合があります)
- 代理申請(移民コンサルタント利用時):数百ドル程度の追加費用
年間定員と競争率
日本国籍者向けのワーホリ枠は、1回目と2回目を合わせて年間6,500名(2025年5月現在)です。カナダのワーホリは非常に人気が高く、例年夏から秋にかけて定員に達することが多いため、早めに準備を進めることをおすすめします。
他国のワーホリ事情との比較
カナダと韓国の間では、2023年にユース・モビリティ協定が締結され、韓国籍の方は最大2回、各回最長24ヶ月(合計4年間)のワーホリが可能です。一方、日本国籍のワーホリは今回「12ヶ月×2回」に変更されました。延長手続きが必要なことや、一度カナダ国外に出る必要がある場合もあるため、他国のように初回から2年間のビザが取得できる制度と比べると、やや制約があります。
各国籍のカナダワーホリ期間(2025年5月現在)
申請者の国籍 | カナダ国内ワーホリ期間 |
---|---|
日本 | 1年間×2回 (延長手続きが必要) |
韓国 | 2年間×2回 (延長) |
イギリス | 2年間+1年間 (延長) |
ニュージーランド | 23か月間 |
フランス | 2年間 |
オーストラリア | 2年間 |
※日本以外の多くの国では、初回から2年間の就労ビザ取得が可能です。
もし一度に2年間ビザが取得できるようになれば…
将来的には、日本国籍者も一度に2年間ビザが取得できるようになる可能性も指摘されています。もしそうなれば、以下のようなメリットが期待できます。
- 延長手続きが不要になる
- カナダ国外への一時出国が不要になる
- 申請料やビザ切り替えに伴う交通費などの節約になる
- 長期ビザ保持者は就職のチャンスが増える
過去には、IRCCのシステム上の手違いで日本国籍者に2年間のワーホリビザが発給されたケースも報告されており、今後の協定見直しに期待が集まります。
ROワーホリで最大4年の滞在も可能
「認定団体(RO:Recognized Organization)」を通して申請するROワーホリは、IECビザの申請や滞在をサポートしてくれる政府公認のプログラムです。日本国籍の方は35歳まで利用可能で、ROワーホリを組み合わせることで、**ワーホリを含めて最大4年間までカナダに滞在できる可能性があります。**ただし、ROワーホリも定員が限られており、競争率が高い傾向にあります。
ビザ申請方法の変更:フラッグポール制度の廃止
2024年12月23日をもって、カナダ政府は「フラッグポール制度」(カナダ国内に滞在する外国人が就労・就学許可証を申請するために一度カナダ国外に出国し、国境で申請する方法)を廃止しました。今後、**すべての許可証申請はIRCCのオンラインシステムを通じて行う必要があります。**例外を除き、国境での申請は認められません。
ビザ切り替え時の国外渡航について
ビザの種類によって、申請方法が異なります。
- IEC(ワーホリやROワーホリ)から別のIECへの切り替え: オンラインで手続きが完結し、カナダ国外に出る必要はありません。
- 学生ビザやビジターステータスからIECビザへの切り替え: 引き続き、一度カナダ国外へ渡航し、カナダ帰国時にビザを発行してもらう必要があります。
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ワーホリを最大限に活用しよう!
ワーホリ期間中は、語学学校への通学、現地での就労、ボランティア活動など、様々な経験を積む絶好の機会です。これらの活動は、語学力向上や国際的な人脈構築に繋がり、ワーホリを有効活用できます。
- カナダでは、ワーホリ中に最大半年間語学学校に通学できます。
- 語学力を高めつつ収入を得たい場合は、ビジターとして入国し語学学校に通い、その後ワーホリビザに切り替える方法もあります。
- ワーホリビザには雇用主数の制限がないため、複数の仕事を掛け持ちすることも可能です。
また、カナダでの職歴は永住権(PR)取得に繋がる可能性があるため、ワーホリを利用するタイミングを戦略的に考えることも重要です。
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【ご注意ください】 本文書は情報提供のみを目的としており、ビザに関する具体的なサービスや個別のお問い合わせ対応は行っておりません。最新かつ正確な情報については、必ずカナダ移民局(IRCC)の公式ウェブサイトをご確認ください。制度内容は今後も更新される可能性があります。